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ブログ2016.3.31.(木)
何度目かのアゲイン(長野にて)
甲府のマンガ喫茶で目覚めると、朝の9時をすでに回っていた。また移動が始まる。
この日は甲府から長野へ。松本駅で一回乗り換えるだけなので、今回の旅で一番移動が楽な日だ。気分も足取りも軽い。
が、泊まっていたマンガ喫茶から甲府駅まで歩いて40分以上かかる道のり。足取りは軽いが、駅に着く頃には軽く息も上がっていた。それでも初めて迎えた甲府での朝は気持ちがよい。
甲府駅から電車に乗り込む。今回のツアーは、基本的には鈍行列車移動の旅。青春18切符ツアーだ。
「持っていると一目置かれる」らしい、赤い青春18切符。通常はJRの切符でよくある緑っぽいやつなんだが、駅によってはこの通称「赤券」が売っていて、鉄道マニアは挙って買い求めるらしいのである。だがあまりこういういわゆる「アイテム」にはそんなに興味がない僕にしてみれば、タダの紙だ。はは。まあ気分だけでも味わっておこう。せっかくだ。
電車は山岳地帯を走ってゆく。さすがの山並み。圧巻だ。僕は海の近くに住んでいるから、どちらかと言えば「海の民」」だろうから、海のそばの方が落ち着くんだけど、この辺の人たち「山の民」にしてみれば、やはりこういう山々が美しい風景が心の故郷なんだろうな。と思う。
松本で乗り換え。この辺は馬刺が名物ということだ。馬刺と言えば熊本、以前熊本に言ったときは馬刺にありつけて大変美味ではあったけど、今回はそんな時間もお金も余裕がないので、別の名物「野沢菜おやき」で地元を感じる。これ、美味い。
乗り換えてさらに走ることしばらく、電車は長野駅に到着。半年ぶりだ。半年前は、夏真っ盛りのころだった。前回長野の記事はこちら→
http://ameblo.jp/macchan429/entry-12076801453.html
長野オリンピックもあったりしてなのか、長野の街はなんだかキレイだ。善光寺の門前街だからというのもあるだろう。何か清冽なものを感じる。山の民のアレなのかも知れないな。
長野の人にオススメしてもらった「みそ家」の味噌ラーメン。文字通り、画ヅラ通り、どこからどう見ても味噌ラーメンだ。元々僕は味噌ラーメンが好きなんだが、案外美味い味噌ラーメンを食べさせる店ってないんだよね。味噌ラーメンは調理が難しいのだと人に聞いたことがある。美味い。
その後、この日の会場、INDIA LIVE THE SKY(インディアライブザスカイ、以下スカイ)に到着。キャパシティといい、ドリンクカウンターといい、本当に色々「ちょうど良い」ライブハウスという印象。真っ先に到着したのでリハーサルも早速してもらったが、音も素晴らしい。
そうこうしているうちにこの日の出演者たちが集まってくる。皆初対面。長野もまだまだ知らない人が多い。知らない人と出会えるのは嬉しいし、旅の醍醐味という感じがする。
毎週水曜日、8年間続いているというスカイの水曜アコースティックデー。この事実がいかに凄いことかは、地方で音楽活動をしている僕のような人間にはよくわかる。
ライブが始まった。
この日予定されていた1組に急病でキャンセルが出て、僕は2番手での登場。途中でギターの弦が切れた!4日目だったのでそろそろやばいと思っていたが、案の定。だが共演の藤原右裕くんがギターを貸してくれて、事なきを得る。良いギターだった。
この日は、きっとレベルが高い人が集まっていたんだと思う。皆さんまあお上手。色んな素晴らしい歌とギターが聴けて嬉しい。
地元長野勢も素晴らしい演奏。
トリは藤原右裕くん。福井までその名前はまだ入ってきていないけど、ここら界隈ではブイブイ言わせているちょっとした有名人らしい。ギターが素晴らしく達者だ。
ライブ終了。今回
話をつなげてくれた、こいけちゃん(ツいてるズ)。久しぶりに会えて嬉しい。仕事を中座して、ノーメイクで駆けつけてきた。笑 彼女とは、僕も参加したツアーイベント『仁義なき戦い2014』以来の付き合いである。
打ち上げは近くのムッチャ良い感じのバー。ここで寝たいくらい居心地が良かった。久しぶりに会えた面々、共演の藤原くん、スカイのただおさんらと色々話ができてよかった。長野は、これから先も何度も来たい土地だ。この街にはまだまだ僕の知らない何かがある。福井だって掘れば掘るほどディープな場所があるのに、たまにしか来ないこの街のことを深く知ることができるのには、まだまだ何年もかかるだろう。逆に言えばそれは、これからの人生の楽しみが一つ増えたということでもある。
最高の水曜だった。僕は彼らと別れ、お決まりのマンガ喫茶へ。
翌日はツアー5日目、ラストは新潟。
長野の夜が終わるのは名残り惜しいが、僕はおとなしく目を閉じた。酒と疲れで、程なく意識は遠のいた。