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2014.1.9.(木)

プリズン・ブレイカブル

ああ、また雨と雪の日々に戻ってしまった。

別にこういう天気が嫌いというわけじゃないが、

日が射した海や山や川や街の風景が脳裏に眩しくて、

またそれを感じたくなってしまう。

山沿いの方を除いて、福井はもう雪国とは呼べないところに

なりつつある。時たま思い出せとばかりにドカ雪が降ることも

あるが、地球規模の気温上昇の前には無駄なあがきというものだ。

雪国の人間は、冬の間、閉ざされる。

今の時代、ましてやこの福井で、そんなことはあり得ない。

しかし、やはり閉ざされる。

灰色の空と、遠くに見える雪をかぶった山々が、

10代のころの僕には自分を閉じ込める檻のように感じられた。

あの雪が融けるころ、俺は檻から出て行けるんだ、

そう思っていた。そして、檻から出てしばらく戻らなかった。

今は?

もうあの山々は檻ではなく、僕の世界は監獄ではなくなった。

自由というものがあるのかどうか、そんなことは知らない。

求めることが、感じることが大事なんでは、ないかな。

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