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ブログ2014.1.25.(土)
レイトショーの亡霊
今日は映画のレイトショーに行ってきた。特に観たい映画がやっていたわけじゃない。別にレンタルビデオでもいいかも知れない。だけど多分、僕は映画館が昔から好きなんだ。多分というのは、映画マニアで映画館に通い詰めてるって感じでもないけど、嫌いじゃないから。
そもそも通い詰めるほどの映画が日々上映されているかと言えば、そうではないだろうしね。映画にとって代わる娯楽なんてナンボでもある時代だ。大半の人々にとってはひまつぶしの一つにしか過ぎないだろう。僕にとってもそれは同じだ。
劇場の中に入ると、客は僕たった独りだ。都会の映画館のレイトショーみたいに、別に終電を逃した酔っ払いが一時凌ぎにそこにいるとか、そんなこともなく。本編が始まって15分くらいして、男が一人だけ入ってきて隅っこに座った。何だかレイトショーを観る人ってのは、なんとなく訳ありを感じてしまうね。眠れないのか、寂しいのか、この劇場にはそんな訳あり風の男が二人ってわけだ。まったく泣けてくる。
何でみんな映画館なんかに来るんだろうね。誰かの違った人生が映し出されたスクリーンを見つめて、自分もこうだったらなあとか思うんだろうか。それが虚構だと知りつつも。いやそれは違うか。自分の人生だって虚構でないなんてどうして言えるだろう。真実の人生。一体それは何だ。議論しても仕方あるまい。
僕は映画館に来ると亡霊を見る。映画が一番の娯楽として扱われていた時代の亡霊を。みんなが、目を輝かせてスクリーンを食い入るように見つめ、笑い、泣き、驚きの歓声を上げるその光景を。今は誰もいない。僕と、15分遅れで入ってきた隅っこの男以外は。僕も彼も、今日という日の亡霊なのかも知れない。レイトショーの亡霊だ。
やってきた時はたくさんの車があった駐車場も、映画が終わって外に出てきた時にはすっかりなくなっていた。みんなどこへ行ったんだろう。家に帰ったのかな。
そうだ、映画館に置いてあったから持って帰ってきた、情報誌。
refrainが載っているよ!上のas one likeっての、今度3月9日(日)にCHOPであるライブでご一緒させてもらいます。ぜひぜひですね。
あ!それとその前日の3月8日(土)にもCHOPに出演が決まりました。去る12月1日に『星めぐりの歌』で共演した愛知のEVOL STUGとまた共演できるみたいです!楽しみだ。詳細はまたお知らせしますね。
バンドのライブも観たいって人は3月8日、アコースティックな感じをゆっくり楽しみたいって人は3月9日、もちろん両方って人も。おすすめの2デイズです。ぜひ!