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2014.5.2.(金)

仁義なき前哨戦その2

■4月10日「新潟に行く」

 長野JUNK BOXの翌日、僕らは新潟でライブだった。「仁義なき前哨戦~新潟編」。新潟はGOLDEN PIGS BLACK。この日の戦場はここ。長野での打ち上げが深夜に終わると、僕は車に千鳥足で戻り、睡眠をとった。ライブが連日続くからと、打ち上げに参加していないボーカリストもいたけど、そういうわけには僕はいかない。松並哲也はひとりしかいない。交流が一つの目的になっているイベントで、そそくさと寝てしまうわけにはいかない。ただ、この長野~新潟はrefrainのシュウがいたので、ちょっと助かった部分もあった。彼は長野の打ち上げには参加せずに、車を運転するために一人先に睡眠をとっていた。僕が車に戻ってしばらくすると、車が動き出した。どうやら新潟に向けて出発したようであるが、僕は酔ってウトウトしていたためよく覚えていない。

 

朝方新潟に着いて、駐車場に車を停めて、僕らは漫画喫茶に入った。シュウは金がないとかでシャワーだけ浴びて車に戻った。野郎の金のなさは筋金入りだ。まあ僕もある方ではないけれど、ちょっとでも横になって寝られると思い漫画喫茶の狭い、しきりに囲まれたスペースで横になる。あまりに狭いため、横になるにはサイズが小さい。四角いスペースの対角線をとって寝そべると、何とか身体が収まった。

 

何時間経ったか知らないが、眠れたような眠れなかったような気分で身体を起こし、シャワーを浴びた。身体が軋み、あちこち痛かった。僕がもう若くないからなのか、純粋に部屋が狭かったからなのかわからなかったが、もうそんなことはどうでもよかった。漫画喫茶の空気が淀んでいるような気がして、僕は外に出たかった。会計を済ませ車に戻る。シュウが後部座席でセイウチ、かトドのように寝ている。トドを殺すな、という歌がどこかにあるが、トドを狩るハンターならこいつは楽勝だ。昼近くになっていたので、ライブハウスに入る前に二人でラーメンを食べに行った。まったくラーメンばかりだが、二人とも好きなので自制が効かない。「東横ラーメン」という、新潟では有名な、濃厚味噌ラーメンの店。割りスープが一緒に出てくるほど濃厚で、シュウは痛く気にいったようである。ちなみにシュウは僕に金を借りてラーメンを食ったが、今に至るまでその金は返済されていないことをここに記しておく。

 

 ラーメンを食い終ったあと、僕らはGOLDEN PIGS BLACK(以下、ゴルピ)に入った。行く途中で通ってきた新潟市内は結構な都会で、僕は目を見張った。新潟市だけで80万人がいるという。福井の人口が全部合わせても80万に少し足りない。100万には届かなくても、新潟は僕らから見れば都会だ。ゴルピも結構な街中にある。ビルの3階~6階がゴルピで、いくつかステージがあり、用途やキャパによって使い分けられるようになっている。3階の事務所に行くと、店長の石塚翔さんがいた。彼は言葉翔という名前で音楽活動もしていて、僕は名前を聞いたことがあった。ヒッピーのような風貌、ライブハウスの店長もいろいろ見てきたが、会ったことのないタイプの人で、独特のムードを発していた。話してみると、共通の知り合いがいたりで、出会うのが今になってしまったが、嬉しい出会いだなと思った。彼とも共演してみたいが、それは後の話になるでしょう。

 

さて長くなりそうなのでその日のライブの話。前日も一緒だったし、少し打ち解けたりして、だんだん他の共演者のことがわかってきた。Eyeless Jack in Morbid Halloweenのボーカルのタケシが実は優しくていいやつだったり(彼はスキンヘッドの、一見強面である)、これは一例であるが、みんなそれぞれいろんな思いを抱えて音楽をしているだなと思った。そんなん当たり前だけどね。いろいろあるけど、それをひっくるめて僕らはステージに上がるんだ。決して遊びじゃない。まあ遊びでも構わないが、それは本気の遊びさ。いちいちライブがどうだったかとか書くのも、もう面倒臭くなってきたね。笑 

 

そう、この日も仁義の代表ではないが地元のアクトとして、弾き語りのコバヤシタクローと、19歳の女の子3人バンド、アンサボが出ていた。コバヤシくんも気概が感じられて素晴らしいと思ったし、何より僕の出番の前に演奏したアンサボが、すごく才能を感じるバンドで、19歳とは思えぬ怨念のような歌を歌うもので、僕はすっかりやりづらくなってしまった。そう感じる一方で、これだから音楽は面白いのだと嬉しい気持ちもあった。年功序列や、経験では量れぬものが、簡単に感覚をひっくり返す。こうでなくてはいけない。最近の若い者は、などと5千年前から言われている言葉も、ここでは何の意味もなさない。彼女らのステージは素晴らしかった。僕は負けないようにするので精一杯でした。またぜひ会いたいな。

 

打ち上げは前日と同じく、ツいてるズのコールが響き渡り、大変な盛り上がりようだった。僕ももうベロベロでしたね。はしょっていくとか言いながら、まさか長野の日記より長くなってしまったのでは!

仁義前哨戦は仙台~郡山編へと続きます。次こそはしょっていきます。多分。

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LIVE INFO

■5月11日(日)@福井CHOP
『全国ライブハウス共同企画-仁義無き戦い-福井編』
MARIO 2BROCK(名古屋)
two step glory(厚木)
None of your Business(横浜)
buzz.(渋谷)
ふうり(金沢)
Eyeless Jack in morbid Halloween(新潟)
知る権利(郡山)
Artfilm(仙台)
松並哲也(福井)
O.A メガホンズ
開場/開演 14時30分/15時00分
前売/当日 1500円/2000円(ドリンク代別途必要)


ライブチケットの予約・お問い合せは

goinginside.429@gmail.com

まで!

日程(会場名)、ご予約名、チケット必要枚数を明記の上、上記アドレスに送信してください。ご予約完了のメールを返信したします。

 

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