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2014.5.3.(土)

仁義なき前哨戦その3+α

■4月13日「CHOPに来客あり」

 この日は仁義なき戦いとは別のライブ。福井CHOPにツアーバンドがやってきた。和歌山からSAYONARA17、大阪からNakids、姫路から猫舌Chopsticks。地元は僕と、ヤマモモ抽出物、Ary’s、BULL DOG。今思えば何とも変わった組み合わせだ。ぶっちゃけて言うと、このくらいの組み合わせの方がやってて面白い。僕の場合は観る側に回ってもこういう感じの方が面白い。おんなじようなのばっかり出てきても、つまんないでしょ?僕はそうなのよ。

 そもそもSAYONARA17をCHOPに紹介したのは僕なのである。ブログを遡ってもらえばわかるんだけども、去年の12月にイベンターのイセユウさんやrefrainと一緒に企画をやりました。その時に僕の友達でゲスト出演してくれた印藤勢さん(Sei with master of ram)がその前日ライブをしていた和歌山から連れてきた(というか車を出させた。笑)のがSAYONARA17のボーカルのスティーブだったわけです。で、彼が福井を気に入ってくれて、仲間の大阪のNakidsと一緒に来たいと。それでCHOPを紹介したんです。で、12月のその日企画に出ていたヤマモモ抽出物が決まり、、という具合で。この日僕はAry’sとも初対バンでした。以前飲み会でボーカルのあずにゃんとは知り合っていたけど。あとBULL DOG。なんと彼らは名田庄村の出身らしい。名田庄とは福井最南部、現在はおおい町に併合されてますが、山間部に存在した村だ。かつてはフォークシンガー岡林信康も世間に疲れそこで隠遁生活をしていたことがある。まあこれは四方山話でしたな。僕は福井の最北端近くに住んでいるので、普通に生活していたらまず名田庄の人とは会うこともない。なんせここから160キロも離れていて、まあたっぷり3時間はかかろうかという場所だからね。そして姫路の猫舌Chopsticks。彼らについては、まったく情報がなかった。

 ライブはヤマモモ抽出物から始まった。12月に企画に出てもらった時から、彼は大きく様相を変えてきている。打ち込みやルーパーを駆使した、ひとりバンドのようなライブ。現在のスタイルの方が彼のやりたいことに近い気がする。一言で言って、彼は非常に素晴らしいライブをした。MCも言葉少なに無駄口たたかず、淡々とストイックにライブを終えた。彼にはもっと注目が集まってもいい。福井にはいないタイプのミュージシャンだし、非常に才能もある。

 まああとはごちゃごちゃ書くとまた長くなるので、程ほどにしときますが、SAYONARA17のライブも素晴らしかった。そしてそれを裏付けるように、評判が非常によかった。僕は嬉しかった。SAYONARA17は今の時代に珍しい歌を歌う。矢沢永吉や、浜田省吾に影響を受けている。古臭いと言われようと何だろうと、自分のやりたいことを貫くカッコよさが彼らにはある。その潔さに、感銘を受ける者がいたということだろう。僕も負けないように頑張りました。途中で歌詞が飛んだりとか事故がありましたが、悪くなかったと思う。ベストは尽くした。それが大事。大事MAN。

 Ary’sのメンバーたちとも知り合えたし、猫舌Chopsticksは変なバンドだったし、Nakidsはキュートだったし、BULL DOGと知り合えたことも嬉しい日でした。

 SAYONARA17のスティーブとはまたやろうと約束し、打ち上げもほどほどに僕は帰路につきました。なんせ翌日は仙台だったからね。。。

■4月14日「仙台に行く」

 打ち上げから帰って時計を見れば、1時半を回っていた。寝て起きて仙台に向かわねばならない。「仁義なき前哨戦~仙台編」である。ところが13日のCHOPから配り始めたデモCDが予想以上にはけてしまい、急遽増刷しなければならなくなった。ありがたい悲鳴だが、睡眠時間を削るのは辛い。仙台は遠い。しかしやらないわけにはいかない。CD-Rを焼き始めて、終わったら3時近くになろうとしていた。大急ぎでベッドにもぐりこんだ。5時には起きねばならない。。ここでブラックアウト。

 目覚めたら、5時半を回っていた。ヤバい。出発しなきゃだ。大急ぎで目覚めのシャワーを浴びて、車に飛び乗った。仙台郡山はシュウがついてこないので、終始運転はひとりだ。道中眠くならないようにもう少し睡眠時間を確保したいところだったが、致し方ない。朝日が、眩しかった。朝飯を買うために立ち寄ったコンビニの駐車場が、金色の朝日に照らされて、とても眩しかった。眠気覚ましのための強いミントのガムを一緒に買って、僕は仙台に向かった。金津インターから北陸道に乗り、新潟中央JCTまで北上。そこから磐越道に入る。郡山JCTで東北道に合流、北上を続け、仙台に至る。途中で3回くらい休憩をとっただろうか。遅れてはいけないと思い、ちょっとスピードも速めだったかな。遅れるどころか、昼の1時にもならないうちに僕は仙台にいた。

 100万都市、仙台。やはり大都会で、僕は車を運転しながら高層ビルを見上げ、完全にお上りさん状態である。道中見た磐梯山の威容など、すっかり忘れてしまった。東京の、しかも新宿区に住んでいたのに、仙台くらいで驚くとは、と思うかも知れないが、感覚の問題だ。東京の真ん中に住んでいて感覚がマヒしているのと、田舎の景色の中に突如仙台のような街が現れるのでは、インパクトが違う。僕はこの日のライブ会場である仙台MACANAの近くをグルグル何周も回った。どこの駐車場に停めればよいのかわからなかったからだ。何周か回らないと相場がわからない。駐車場代も馬鹿にならない。マカナのあるアーケードの大通り、マカナとは反対側のアーケード出口の方にある駐車場に停めて、僕は昼食をとることにした。歩いていたら何かおかしな名前のラーメン屋がある。「橋本ヒロシ」と書かれたその店。インパクトに負けて、店に吸い込まれていった。本当にラーメンばかりだ。味は・・・割愛。察してくれ。

 仙台MACANAは、震災後に新たに移転新築されたライブハウスだ。震災で旧マカナはダメになってしまったらしい。新しいが、いろんな人の努力と苦労でそこに建っている箱なんだ。まだ建って3年くらいと新しいだけあって、内装もきれいでオシャレ。ステージの音響や照明の設備もとても素晴らしかった。仙台MACANAの仁義担当は店長?になるのかな、佐藤岳史さん。みんなはタケシさんと呼ぶ。にこやかで明るいタケシさんも震災関係で色々苦労があっただろうと思うと、俺も頑張らなきゃな、と気合が入ります。

 仙台のスリーシープも地元だけあって気合が入っているようだった。ドラムのたっちゃんとはこの日初めてまともに話した気がする。寡黙な男だが、ラーメンと釣りに関しては常軌を逸した情熱を持っている男だ。橋本ヒロシに行ったことを彼に告げると、なんとも残念そうにラーメンのことなら自分に聞いてくれれば、と言った。控室ではスリーシープのVoのいずみちゃんとギターのひろきがノートパソコンで自分たちのライブ動画をみながら音がどうとかパフォーマンスがどうとか熱心に話していて、驚いた。自分はバンドにいた時もそんな会話したことなかったからだ。まあちょっとはそういう話もせえよ、って感じだけど。笑 研究熱心なんだね。EJIMHのみんなは新しい振り付けを鏡の前で試してた。Truth&Paradoxのみんなは翌日の郡山で仁義を終えるので、何かクライマックス感出てました。ツいてるズは仙台郡山は不参加でした。

 仙台MACANA、ライブを見ていても音も良く、照明も素晴らしく、どのバンドもくっきりはっきりした印象だった。恒例の地元アクトは、弾き語りの「へそ」くん、あとmistyというバンド。他の会場でもそうだったけど、地元アクトが印象的で、どこも素晴らしいパフォーマンスをしていたような気がする。へそくんは現在体重118キロ。食いしん坊なキャラ立ちが凄まじく、曲もそういう趣だが、実はかなり曲がハイセンスで声も良く、ギターに対するこだわりも見えて、僕はとても彼が好きになった。mistyも僕好みのバンドで、出番が僕の前だったからあまり観れなかったけど、よいパフォーマンスだった。僕が演奏しているときも、地元のお客さんだろうか、熱心に聴いてくれている人がいて、仙台の人は音楽が好きなんだなあと思った。他がそうじゃないというわけじゃないけど、震災があったことと無関係ではないだろう。ライブハウスがあって、そこで音楽が鳴っていることが、当たり前のことじゃないんだときっと知っているんだろうな。

 打ち上げは、花見でした。福井では桜もすっかり散って葉桜だったが、仙台はまだこれから見ごろという感じだった。桜前線ってあるんだな。2度桜の満開を楽しめるなんてお得な感じだね。mistyのサポートキーボディストの西山小雨ちゃんがあれこれ世話してくれました。サポートらしいが、彼女もキャラ立ちしていて印象に残っている。ソロ活動をしているらしいので、いずれ必ず聴きたい。きっと素晴らしいよ。わかるんだそういうの。花見、楽しかったけどあまりに寒くて離脱。体調崩すといけないから車に戻って寝ました。忘れられない夜。仙台。

■4月15日「郡山に行く」

 駐車場の車の中で寝て、暑くて目が覚めた。起きたら10時くらい。身体が痛い。仙台は天気が良くて、車の中も日差しであったまって蒸し暑い。コンビニで朝飯買って食べて、郡山に出発した。高速は使わず、下道でちんたら行くことにした。仙台を見送って国道4号線に乗った。きれいな街。また来たい。牛タンも食ってないし。

 国道4号線を南下する。この道を以前通ったことがある。震災があった年の夏、僕は単身東京からレンタカーをして東北に向かったのだった。何をするでもない。ただテレビの映像では伝わらない実際の風景を見たくて、一切高速を使わず、東京の足立区から国道4号線に乗り仙台まで行き、帰ってきた。途中福島の本宮の知り合いを訪ね、仮設住宅や壊れた工場を一緒に見て回ったり、独りで相馬の海沿いの津波に襲われた集落を訪ねたりした。それ以上詳しくは語らないが、国道4号線は思い出深い道なんだ。3時間ほど走っただろうか、郡山に入った。昼食は郡山イオン(観覧車があるね)近くのラーメン屋。またか。笑 でも、ここのラーメン屋ライスがお代わり自由で、漬物も食べ放題で、よかったですよ。笑

 その後、この日の会場である郡山#9に。郡山駅前の繁華街(夜の街ですね)にある。以前縁があって郡山のピークアクションでライブしたことがあるが、また趣きの違うライブハウスだ。仁義担当はブッキングマネージャーの橋本さん。彼もソロ活動をしているらしい。

 リハーサルを終えたら、EJIMHのギターのアキラが声をかけてくれた。ラーメン食いに行きません?さっき食ったとは言えない。という訳でこの日2杯目のラーメン。EJIMHやTruth&Paradoxのみんなと。げふう。ラーメンの後は、T&Pのギターの2人、マー君とそん君と一杯ひっかけることになり居酒屋へ。本当に一杯だけひっかけて箱に戻りました。

 さてライブ。僕は人生初の、ボーカルでの3連戦。未知の領域だ。トップは本戦参加の郡山代表「知る権利」。僕はこのバンド売れるんじゃないかと思いました。何となく。本戦も楽しみです。自分のライブなんですが、何とかやり切れた気がします。道の領域に足を踏み入れた感覚がありました。自分のライブが終わった後は他の仁義代表のライブを楽しみました。なんせ女性ベーシストが多くて俺得です。そしてみんなカワイイときてる。というのはひとネタですが、笑 仁義前哨戦郡山代表Truth&Paradoxはこの日仁義最後でした。気合いが伝わってきたよ。

 この日はたまたま知り合いが来てくれていて、転換中にバーに飲みに行くという珍事もありました。ディープなバーで、郡山の奥の深さを垣間見た気がします。色々感想もいただけたし、本戦で郡山に戻ってきたときは、未知の松並哲也を見せようと思う。

 打ち上げは居酒屋でした。スリーシープのたっちゃんと、#9の橋本さんとよくしゃべったかな。橋本さんがブルース好きで楽しい話ができた。打ち上げの後、たっちゃんとT&Pのドラムのケイシとまたまたラーメン。席がとなりあった見知らぬ人との会話も楽しく、忘れられない夜になりました。その後ケイシが車で寝かせてくれと言うので2人で車に戻って爆睡。翌朝ケイシを家の近くまで送って郡山を後にした。また6月戻ってきます。新しい自分を連れて。

 

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