Blog

ブログ

2014.6.13.(金)

いつかの刈り入れ時


Neil Young 『Harvest』

 久しぶりに音楽について語ってみます。一時期よくこうしてブログに好きなCDのことを書いていたものですが、いつの間にかあまり書かなくなってしまいました。なぜだろう。まあそれはよくわかりませんが。文章で好きなものを書くということに対する一種の野暮さを感じていたのかも知れないし。ですが、ソロ活動を始めて一年、まだまだ自分のことを知らない人もいるだろうし、僕がどんな音楽を聴いてきて、どんなものが好きで、そういうものを知ってもらうのも悪くないかなあ、なんて思った次第でありまして。まあこのブログにたどり着かなければ読んでももらえないんですけどね。でも、最近ブログのアクセス数が伸びてまして。過去にもブログをやってましたが、最近経験したことのないアクセス数をいただいております。なので、せっかくなので。

 さて、これ。ニール・ヤングの超有名盤ですね。僕はアコースティックギターの弾き語りをしていますが、聴いたことない人に「どんな感じの歌を歌っているんですか?」と聴かれますね。「ジャンルは?」とか。これが説明するのが、とても難しい。こと自分のことになるとよくわからないものですね。う~ん、フォーク…なのかなあ…よくわからんなあ。実際は、僕自身はあまり気にしてなかったりするわけですよ。「俺はフォークシンガーだ!」なんて思ったこともないし。そう呼ばれるもので好きなのもたくさんありますけどね。で、例えば「あ、ニール・ヤングなんか好きですねえ」って言うと「ははあ」なんてそこそこわかってくれたりもするから便利なんですよ。笑

 でも、そんな会話抜きにしても、「もしかしてニール・ヤングに影響受けてる?」って言われることが多々あります。そう、僕はニール・ヤング、好きですねえ。笑 ボブ・ディランは相性悪いのか、いまいち良さがわからないんですよ、未だに。でもニール・ヤングは好きです。初めて聴いたのは…二十歳くらいの時かなあ。きっかけは、ワーナーの洋楽CD3枚買うと1枚もれなくプレゼント!!っていうキャンペーンがあって、それでプレゼントでもらったことですね。知らないですか?フォーエバーヤング!っていう…まあどうでもいいか、それで聴いてみたいけど、自分でお金出すのはなあ…外れたら嫌だしなあ…でもキャンペーンでタダならいいか…ってなものです。シール3枚送って、ある日住んでいたアパートにワーナーから届いたのがこのアルバムというわけです。

 初めて聴いての感想は…「なんてか細い、変な声なんだ!」でした。笑 ニール・ヤングの歌声は、本当にオンリーワンです。聴いた瞬間わかる。アコースティックの弾き語りだけでなく、エレキギターを持ってバンドスタイルでやっても、唯一無二の感じを持ってます。あの声は、アコースティックにおいては孤独感を、エレクトリックにおいては痛みを、誰よりも感じさせるんです。変な声だなあ、と思いつつも、僕は聴くたびにニール・ヤングにのめり込んでいき、気付いたらアルバムをすべて集めるほどになっていました。でも、彼の歌は、そしてギターもそうだけど、マネできるようなものじゃない。もの凄い個性的なんですよね。だけど、ずっと聴いているから、僕の歌を聴いてニール・ヤングを感じる人もいるくらい、刷り込まれたように影響されているのかもしれません。実際自分が何に影響を受けているか、もうわからないんですよ、たくさん音楽聴きすぎて。人に聞いてみるのが面白いですね。最近、「松並くんの歌や曲はHEATWAVEに似ているね」って言われたんです。でも、恥ずかしながら僕はHEATWAVEを聴いたことなくて。九州の伝説的なバンドなんですよね。それが色々調べてたら、HEATWAVEのボーカルの山口洋さんもニール・ヤングが好きで影響を受けているらしいことがわかった。面白いですよね。本当に音楽の力と言うか、、何か凄いなと思いましたね。

 このアルバムは、ニール・ヤングがヘルニアか何かに罹ってロクに歩けない時に作ったものなんですよね確か。椅子に座ってアコースティックギターを弾くくらいしかできないから、そういう雰囲気のアルバムに仕上がっていったんです。同時期にもう一枚『アフター・ザ・ゴールドラッシュ』っていうアルバムがあって、そちらの方はエレキ中心、バンド中心な雰囲気に仕上がってます。実は僕はそっちのアルバムの方が好きなんですが、本盤『ハーヴェスト』には、ニール・ヤングの代名詞的な曲が入っています。「孤独の旅路」です。原題「Heart of Gold」というんですが。黄金の心、ですか。「強く、やさしい心(を持った人)」というような意味らしいですが。僕は対訳を読んだわけではないですが、ニールヤングの原詩は、シンプルで美しいです。あんまり難しい英語も使ってないし。曲の主人公は、その優しい心を手に入れたくて、あちこち旅をするわけです。海も越えた。その姿に、ニール本人もそうだし、聴く人間も自分を重ね合わせるんです。時折入るハーモニカが、本当に切なくて美しい。僕は今年に入ってハーモニカを始めたんですが、最初はこの曲を吹いてみたい、と思ったのがきっかけですね。最初に覚えたのもこの曲です。今では、あまり上手くはないんだけど、自分の曲でハーモニカを吹いたりするようになりました。完全にこれに関してはニールの魂を受け継いでいると言ってもいいでしょうね。ほんと。

 ニール・ヤングのアルバムについては、他にもいいものがたくさんあります。未だに現役バリバリで音楽を続けている「暴走ロックおやじ」ですしね。また紹介するかもしれません。気になったら、聴いてみてください、『ハーヴェスト』。

 

“いつかの刈り入れ時” への 2 件のコメントがあります

  • kossoffさん:

    SECRET: 0
    PASS:
    仰せのとおりで、僕も自分で感じてました。
    松並さんがナニを聞かれてきたのか
    僕はそういうのに興味があります(笑)
    また気が向いたら記事にしてください^^

  • 松並哲也さん:

    SECRET: 0
    PASS:
    >kossoffさん でも、好きなことを友達なんかと語り合うのは楽しい時間なんですよね。評する、みたいな感じではなく、屈託なく好きなものについて語る、というのは素敵なことだと思います。

コメントをどうぞ

CAPTCHA


内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。
日本語が含まれない、URLが4つ以上含まれる場合はスパムとみなされ無視されます。