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ブログ2014.10.17.(金)
あの夜だけが
秋も深まってきたね。すぐに長い冬がやってくるんだろうけど、そう、みぞれ混じりの冷たい雨が降る、灰色の冬が。まだ今のところ少し熱い日射しも感じられるし、晴れて爽やかな日も多い。今のうちにあちこち出かけたい気分。
10月12日、福井チョップアコースティック。結構出演者が多く集まって、全部で7組。新しい人もいたりして。高橋隆造、松屋町筋はバイク通り、僕(松並哲也)、山田治久、pram+、ヤマモモ抽出物、木下慎也、以上7組敬称略。
高橋隆造は二十歳の高専生。松木屋のライブで知り合って、先日のマロンパラダイスのライブでも誘った。今回のチョップはヤマモモに紹介してもらって出たらしい。自作曲を5曲ほど披露。がんばれ隆造。
松屋町筋はバイク通り(まっちゃまちすじはばいくどおり)。敦賀の3人組ユニット。トークやモノマネを交え、色んなカバー曲を披露。僕は三国在住ということからか、嶺南の人たちとあまり接点が生まれない。しかし、僕自身は嶺南の人たちと交流したいと思ってるし、ライブしに行ったりもしたいと思っている。
山田治久さん。福井のアコースティック弾き語りの重鎮と言っても差し支えない。僕がソロ活動を始めた当初からのお付き合い。早く山田さんのアルバムも聴いてみたいものだ。
pram+。大橋達弥さんと生田花林さんのデュオ。大橋さんのオリジナル曲を中心に、花林さんの曲、カバーなどもやる。
ヤマモモ抽出物。最初はエレクトロな感じの即興を1曲。こういうのも彼のライブではよく見られるが、今回はアコースティックな集まりの中でやったので、一際印象的だった気がする。
木下慎也さん。タカミネギターを弾き鳴らしながら、カバーを木下流に料理して披露。彼がよくやる「ゴロワーズという煙草を吸ったことがあるかい」は今回時間の押しを気にしてかチョッパヤで演奏され、それがかえってとてつもない荒々しさと性急感を出していて、圧巻だった。
僕は今回3番目だった。喜んでもらえたかな。
減量中につき控えていたラーメンだけど、チョップの後に久々に。「輝之助」のつけ麺。チョップ店長ダニ純氏やチョップギャルズ、共演の木下さんと。久々のつけ麺、五臓六腑に染み渡り。むう。
翌13日もライブ。福井ホールビー。台風が近づいていたが、何とか小康状態を保っていた空も、ライブの時間が迫って来るにつれて荒れに荒れ、叩きつけるような大雨に。しかしこの雨の中、来てくれたお客さんがいて、そう、僕はこの人たちのために演奏した。来たくても来れない人がいる、そういう人がいるのは重々承知だが、やはり、僕はこの目の前の人たちに向けて何かやりたい。
この日は新しい曲「トゥナイト、トゥナイト」を含む5曲。「クソッタレのブルース」は初めて1曲目に歌った。新曲も、実は結構前からあるんだけど、このタイミングでの披露となった。まだ、実はあるけどやってない曲、あるんだけど、それは順繰り発表していこうと思う。なぜかというと、覚えられないから。笑 やれやれ。この日は弾き語りは僕と、もうひとり神戸からツアーに来ていた「ニワトリの唱(うた)」という人がいて、とてもよかった。やはり全国をツアーするだけのエネルギーというか、バイタリティを感じたし、意気投合し、打ち上げも一緒だった。
バンドも、それぞれカラーを出していて、よかった。メガホンズは久々だけど格段にうまくなっていたし、最近ライブを活発化させている×84(かけはし)もセンス抜群でよかったし。ELENCOも前一度見せてもらったことあるけど、あのバンドの表現力と空気感は素晴らしいと思う。
打ち上げも変わったことになっていて、片町のUTaにシンガーのROSEさんという方が来ているというので、ニワトリの唱や松木屋の山田君らと飲みがてら聴きに行くことに。台風の影響か、片町に入るとやってないお店もあって、閑散としている。UTaに入っていくと、マスターとROSEさんが迎えてくれた。ROSEさんはこの前の日は加川良さんらとライブだったみたいで、実はこのイベント僕も非常に行きたかったんだけど。2部に渡ってたっぷり歌ってくれました。合間に、僕とニワトリも歌うことになり、ROSEさんに聴いてもらったし、最後はマスターと山田君、HUMAN HEAD HACKのドラムのこうやがカホンを叩いてセッションする場面も。こういう夜こそだ。あの夜だけが。そういう夜が、増えればいい。それだけさ。
あ、この写真は先日のマロンパラダイス『弾き語りの祭典』時のもの。2日分。みんな笑ってて良かったね。またこのイベントやりたいな。