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ブログ2014.12.31.(水)
光と闇のクリスマス
さてこれはクリスマスのお話。
12月24日、25日と、僕はクリスマスの2日間をライブをして過ごした。音楽人生の中でも、クリスマス2日間ライブってのは実は初めてなんじゃないかな。それが福井で、クリスマス、しかもド平日、さらにはあんな内容のライブに参加するとは、人生わからないものだ。まあ、長い目で見たら、実はこれも何気ない1ページだったりするのかもしれない。
24日は、福井NoSiDE。2回目の出演となる。福井のアンダーグラウンドを代表するライブハウス。今回は、ノーサイドのマスコット、タナカテツヲ氏率いるFlesh ForFrankensteinを始め、ロック詩人皇帝魚、そして東京からは"怨歌歌手"、三上寛さんを迎えてのスペシャルライブとなった。
ハッキリ言ってしまえば、僕はアンダーグラウンドな存在とは呼べない。僕自身は、アンダーグラウンドと呼ばれる場所や表現は大好きだが、僕自身がそうとは言えない。それにも関わらず、あのような地下臭漂う場に呼んでくれたテツヲさんには、本当に感謝したい。僕は場所を選ぶような人間にはなりたくない。いかなる場所だろうとも、それに適したアプローチはあると思っているし、何より、思いの強さは様々な壁を越えると信じている。本当に参加できてよかった。テツヲさんは、パンク/ニューウェーブのリアルタイム経験者。特にザ・スミスに対する想いというか、楽しい話を沢山聞かせてもらって、僕は嬉しかった。
皇帝魚こと若さんも、実は僕が弾き語り活動を始めた当初から存在を知っていた。福井CHOPで初めて弾き語りでライブをした翌日、僕は大阪の火影にいた。そこで大阪アンダーグラウンドの住人である、まちゅこけ・ヨナルテ夫妻から福井のロイヤルフィッシュ、現皇帝魚の話を聞かされた。それから1年半あまり経って、僕はようやく彼と対バンすることができた。ライブは何回か拝見しているが、福井が誇るロック詩人と言ってよいと思う。
三上さんは、もう説明の必要もないだろう。その怨み節とも言える歌唱は、唯一無二のものだ。本当にご一緒できてよかった。
皇帝魚こと若さんと、三上さん。クリスマスを堪能。3月に三上さんのトリビュートアルバムが出るらしいが、福井からは皇帝魚が参加している。
僕は僕の歌を歌うのみ。相手が誰であろうと、一歩も退かない。そのような気持ちです。
クリスマスイブの夜。平日の、午前2時。冷たい雨が降っていた。いつもの、福井の冬の風景。
さて、翌日25日。クリスマスの日も、ライブだった。お馴染み、片町UTaの『UTaMOKU!』だ。今回はクリスマススペシャル、総勢6組のボリュームたっぷりのライブとなった。前日のアンダーグラウンドな雰囲気とは全く違う、これもBarUTaならではの楽しい雰囲気になって、楽しかった。今回もお客さんが沢山。半分が始めてましての出演者で、新鮮。
想写さん。高校生ピアノ弾き語りの、かなっぺから紹介してもらって、UTaにも出てもらった。僕もこの日が彼女との初対面。キレイな声。
金沢から来てもらった、徳蔵.com。彼とは春江マロンパラダイスで知り合った。福井でも活動の場を探しているということで、UTaに紹介させてもらった。ブルースやロックンロールが大好きで、オリジナル曲も独特の歌詞。彼もいい声をしている。福井での活動にも期待大。
木下慎也さん。テクニカルなギター弾き語りなら、彼だろう。でも僕は彼のボーカルの味が好きなのだ。この日は新ネタというか、ECHOSの「ZOO」を披露。やはり彼の手にかかれば彼の歌になってしまうのである。
クニサダノリヒト。いつもはギターの弾き語りだけど、この日は人生初めてピアノの弾き語りに挑戦。Ary’sのあずにゃんにピアノを習っているということだ。慣れていなくて、ミスタッチが多かったけど、3曲やり通した。僕はすごいなと思った。回数を重ねて慣れていけば、彼の強力な武器になるだろう。僕もピアノ、覚えようかなあ。
山内伸(のぼる)さん。マロンの弾き語りの祭典で知り合って、UTaに紹介させてもらった。普段はハードロックバンドでギターをしているらしいが、弾き語りの方もなかなかどうして、いや彼にしか出せない味があって、僕は来年も「弾き語リスト」山内伸さんの動向に期待している。印象的な代表曲「デビル」、また聴きたい。
僭越ながら僕はトリ。昨日のライブの疲れもあったが、頑張った。ありがとうございました。