Blog

ブログ

2015.8.4.(火)

裸の魂vol.4 1日目後記

 初開催のvol.1から、最終回vol.4まで、わずか半年あまりの期間で駆け抜けた『裸の魂』シリーズ。毎回20組の出演者、総数にして64組が『裸の魂』のステージに上がったらしい。すごい。多分福井でアコースティックやってる人も、「福井ってこんなに弾き語りいたのか」って思ったはずだ。僕自身思っている。

 最終回vol.4も、ファイナルにふさわしい顔ぶれ、そして熱いライブになった。


 

 たつみっちー。ギターリペア/クラフトマンとして、このブログでも幾度も登場している山田竜巳(TATSUMI GUITARS)と、Human Head Hackの水島和也のアコースティック・デュオだ。どちらかというと、山田の趣味である洋楽のハードロックのカバーを中心に演奏。合間のトークも絶妙で(含み笑い系)、気張ることなくトッパーの役目を全うした。

 市橋冬樹。その声を聴けば誰でも一発でわかると思うが、オフコース・小田和正の熱狂的フォロワー/フリークであって、目を閉じて聴けば小田和正本人と間違えるくらいに、迫っている。この日はバンプオブチキンのカバーもしていたが、何を歌っても小田和正の声なので、「本人がバンプをカバーしたら」というのに近いイメージでみんな聴いていたんじゃないかな。オリジナル曲も作ってみたいそう。

 西山美紀。琴奏者。ライブハウスで琴を聴くというのは、そうそうあることではない。ギターなどでポピュラー音楽を演奏するのとは、全然違うベクトルで音が鳴っているような気がして、音楽のあれこれを考えさせられた。僕はいろんな音楽を聴いてきたつもりでいたが、まだまだ未知の感覚に出会えるはずだと思った。西山さんは「緊張した」と言っていたけど、精一杯の演奏を聴かせてくれた。真夏にお正月がやってきたかのよう。

 山内こう。その飾らない人柄と、楽曲。思えばマロンパラダイスで彼に出会わなければ、『裸の魂』はなかっただろう。昔からマロンパラダイスを知る1人であり、彼が2014年末に『F1』というアコースティックイベントを開催し、僕もブッキングで関わらせてもらったことが、このイベントの発端なのである。その後『F1』をベースに『裸の魂』として新装スタート。ヤマコーさんもvol.2以外すべて出演している。これからも福井のアコースティックを支え続けていくだろう。

 山内伸。「山内兄弟の兄の方」でお馴染みだが、兄弟では全くない。それほどに山内こうさんとはプレイスタイルも異なる。伸さんは日本のフォーク/ニューミュージックをベースに置きつつ、どちらかと言えばアメリカンなギタースタイルを持っている。歌詞も飄々としつつも情景描写が豊かだったりして、印象に残ります。ここ最近はフットワーク軽く、どこの場にも顔を出し、音源制作も盛んに行っている。これからもますますの活躍が期待される。この日はマロン店長の平野純子さんとコラボ。場を沸かせた。

 Glico(グリコ)。なぜグリコなのかは僕もよく知らない(笑)。『裸の魂vol.2』に出演、その時が3年ぶりの弾き語り復帰ライブだった。それ以降はちょこちょこと演奏の機会も増え、この日はデモCD-Rも配布。代表曲「くらえ!キャメルクラッチ」を始め、グリコにしか書けない詞世界を展開。本当に変なやつだなあ、と思うけども、CD-Rでもライブでもじっくり聴いてみると歌がめちゃうまい。彼女の代わりはいないと思う。これからの活動が楽しみ。

 皇帝魚。正真正銘福井を代表するアーティスト。僕的には今回のファイナルは、彼の出演が目玉であった。MCもほとんどなしで、20分を濃密な演奏で駆け抜けた。彼が歌い始めた途端に世界が彼の色に染まるのはマロンパラダイスでも例外ではなく、観客も引き込まれていた。アコースティックギターにとらわれることなく、彼に続いてエレキギターの弾き語りも出てくればいいなと思う。

 そんばりけっちゃ。もともと彼と出会ったのは、マロンパラダイスのオープンマイクにメガホンズのたいらと遊びに行った時のことだった。そこにたいらに誘われて来ていたのが彼だ。その時は歌は聴けなかったが、弾き語りをしたいというので、一回も曲を聴いたことのないまま『裸の魂vol.1』に出演してもらった。その時から比べても徐々に成長をしていて、今後どういった風に進んでいくのかが楽しみだ。

 MerCy。彼と出会ったのは、an-panさん(Experimental Cross Breed)がやっているオレンジルームというスタジオで開催されたミニライブでのこと。何ともハートのある声というか、存在感のある声というか、そういうものを感じた。実はその前にも一回出会っていて、UTaMOKUで酔った彼が歌っているのを聴いているのである。そんなわけで彼もライブハウスでバッタリ会ったところで出演オファー。『裸の魂』のステージに上がってもらえてよかった。

 能勢愛子。前身イベント『F1』~『裸の魂ファイナル』まですべてに出演したのは彼女だけである。vol.3は出る予定になかったが、欠員が出て急遽代役として、前日にオファー。そしてファイナルも満を持して1日目トリを務めていただき、晴れて皆勤賞となった。福井アコースティックギター女子の母的存在で、彼女の後に続いてアコギ弾き語り女子がもっと増えればいいなあと、常に思っている。



 お客さんに戴いた「魂キャップ」。どこかのお土産屋に売っていたのを、このイベントのために買ってきてくれたらしい。この方のように、『裸の魂』はイベント自体のファンもついてくれたし、出演者の中にも相当な愛着を持ってくれている人も多く、僕はまったく自分のイベントという感じがしていなくて、「みんなのイベント」になっていると感じている。イベントには目的と公共性がなければいけないとは常々思っているんだけど、本当に冥利に尽きるというか、嬉しい限りです。

 2日目後記に続く。

“裸の魂vol.4 1日目後記” への 2 件のコメントがあります

  • 平野よしはるさん:

    SECRET: 0
    PASS:
    FBにシェアさせて頂きました
    これからもよろしくお願いします

  • 松波哲也さん:

    SECRET: 0
    PASS:
    >平野よしはるさん
    ありがとうございます!こちらこそ、よろしくお願いします!

コメントをどうぞ

CAPTCHA


内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。
日本語が含まれない、URLが4つ以上含まれる場合はスパムとみなされ無視されます。