Blog

ブログ

2015.10.29.(木)

木ノ芽峠を越えて(くぐって)

 うーん、これいつの話だっけ?書こうと思って写真だけ挙げておいたブログ。ようやく今文章を書き始めたのだが…これは敦賀に行った時の話だな。時間はグーンと遡り、これは9月15日の話だ。まだ僕は結婚していなかった。笑

 福井CHOPのアコースティックライブで知り合い、春江マロンパラダイスでのアコースティックの一大イベント『裸の魂』シリーズでは司会&出演でも大変お世話になることになった、敦賀の音楽ユニット(サークル)松屋町筋(まっちゃまちすじ)。彼らが住んでいる敦賀に遊びに行った。

 僕が住んでいる福井嶺北の三国町から敦賀の街まで、80キロ。三国から石川県の金沢までが70キロだから、同じ福井県内と言えども、敦賀はとても遠い。三国に住んでいたら、敦賀を始め福井嶺南地域とのつながりはなかなかできにくいのだ。

 嶺南地方は、文化的には近畿文化圏であり、嶺北とは言葉も全然違うし、地域的には京都や滋賀とより強いつながりを持っている。嶺南の人の中には、嶺北と同じ県民であることを嫌っている人もいるらしいと聞いたことがある。それくらい歴史的に隔たりのある二つの地域なのだ。

 でも僕は違う県という意識ならそれはそれでそういうものとして交流すればよい、という考えを持っているので、敦賀を始め嶺南の方でもライブをしたり、つながりを強くできればなーと思っているのです。

 8月に松屋町筋企画の『エンドレス・サマー・パーティー』wに出演させてもらい、嶺南初ライブの運びとなったが、僕は敦賀の街自体あまり知らないし、いくつかライブができるスポットがあるというので、松屋町筋が案内してくれることになったのだ。

 僕は平日火曜日の夜に、電車に乗って敦賀に向かった(電車で来いという指示があった)。嶺北と嶺南を隔てるのは、木ノ芽峠という山である。大昔は難所だったようで、超えるのが大変だった。南からこの木ノ芽峠を「越」えたところが「越の国」であったという。つまり越前、越中、越後の「越(こし)」だが、この越は木ノ芽峠を越えることを意味している。が、現代文明恐るべし、越えるべき山の土手っぱらにトンネルを掘って、電車を通してしまった。そんなわけで僕は木ノ芽峠を「くぐって」嶺南に入った。

 敦賀駅で大島さんと合流して、まず連れてこられたのがここ。寿司屋。気比の松原のすぐそば。おおっといきなり寿司か。しかも大島さんがごちそうしてくれるという。どういう風の吹き回しか。魚も地のものが新鮮で、美味い。悔しいが魚は嶺南全般の方が味がいいような気がしている。魚種も嶺南の海の方が多いんではないかな、もしかして?

 舌鼓をうっていたが、この時大島氏は心の中でほくそえんでいたはずだ。そう、ワナだったのである…

 そこそこ腹も膨れたところで店を移動、treeというカフェバーにやってきた。ここは音楽のライブも度々行われているところで、ご夫婦でやっている。奥さんのエミさんは嶺北出身の方で、弾き語りもする。能勢愛子さんは昔から知っているそうで、ライブもご一緒したようだ。旦那さんは世界的なDJの方らしい。そのはず、店の奥にDJブースがある。ジャズ/クラブ系の音なんかお店の雰囲気にピッタリなんでないかな。

 ビールを飲みつつ店の雰囲気を楽しんでいると、エミさんが何曲か歌ってくれた。とても雰囲気のある、素晴らしい歌でした。

 んで僕も2曲ほど歌わせてもらった。ギャーギャーうるさくてすいません。

 歌い終わったところで松屋町筋の籠さん登場。ビールを飲み飲みし、次の店に移動することに。ツアーが組まれているのである。

 向かった先はアリーナというお店。ここもライブがあったりするらしい。というか大島さんたちが企画するのかな。ここでみんなで少し話した。音楽の趣味とか、音楽始めたきっかけとか。考えてみたら、あんまりそういう話もじっくりしたことなかったのよね。住んでる場所が遠いから、そう頻繁に会うわけでもなく、いつもイベントの会場でバタバタとしてたから。彼らとはじっくり飲んで話してみたかったのです。

 お店の雰囲気は渋めで落ち着いた感じ。居心地がいい。お店のマスターは不在でしたが、浜田省吾が好きらしい。

 次に向かった先はここ。スタジオ。何とレンタルのトランクルームを改造してスタジオとして営業しているらしい。嶺南はライブハウスもないし、スタジオもこういう感じ。企画から何から全部手作りで、仲間内でやっているのだ。嶺北は環境的には恵まれているよ。

 スタジオ内部。敦賀の知った顔が。今日はここで練習していたらしい。しばらく飲みながら談笑の後、皆でとあるところに。

 ここ。深夜喫茶「ゆのくに」。敦賀では有名なスポットらしい。すごい雰囲気だ。

 中こんな。レトロもレトロ。深夜4時くらいまでやっているらしく、夜のお姉さんとお兄さんたちが入ってきて、結構賑わっている。

 ここの名物がこれだ。「とんちゃんカレー」

 このヤバい代物を楽しみにしていたとは、僕も愚か者である。このとんちゃんカレーなる怪物、チャーハンの上にソースカツみたいのが乗ってカレーがかかっている、しかも激盛りだったりして、普通に食ってもうっぷ、ってきそうなものだが、僕はすでに寿司etcをしっかり胃袋に収納しており、これを間食するころには吐きそうになっていた。すべて大島の策略だったと気付いたが後の祭りである。

 しかもあのクリーチャーを食った直後にラーメンを。食わなきゃいいだけの話だが、売られたケンカは買わなきゃ男が廃る(?)とわからないプライドを燃やしていたので、食うことに。

 敦賀の屋台ラーメン。普通に空腹の時に味わって食べたかった。ホンマやで。もったいないわー

 もはや戦争の様相を呈してきた嶺北vs嶺南。強烈な吐き気に苦しみながらスタジオに戻り、横になる。酒も結構飲んだし、これは久々に満身創痍。

 3時間ほどスタジオで眠り、朝方大島氏の迎えで駅に向かい帰った。始発で。

 とまあ途中から散々の敦賀ツアーだったが、やっぱり嶺南は面白いと思うよ。火花を散らせる甲斐が、きっとある。実際に彼らとの話の中で、「嶺北vs嶺南」というライブをやったら面白いよね、みたいなことになり、僕としてはいずれ必ず実現させたいと思っている。ホーム&アウェー戦でやる。嶺南にはまだまだ僕の知らない面白さがあると思うし、嶺南の人たちにももっと嶺北に来て欲しいと思うんです。そんなわけでいろいろ考えてます。

 敦賀を始め、嶺南地方にまたじっくり遊びに行きたい。もっと嶺南を知りたいんだ。

コメントをどうぞ

CAPTCHA


内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。
日本語が含まれない、URLが4つ以上含まれる場合はスパムとみなされ無視されます。