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2016.8.6.(土)

茶番の粋

2016年8月4日。

 

東京は下北沢。結構久しぶりなんじゃないかなあ。東京に住んでいた時は、バンドのライブとか、練習とか、人に会ったりとかで度々来ていたこの街。歩くと色々なものが蘇ってくる。正直、東京にいた時は下北沢って何だかあまり好きになれなかった。理由は明確なものじゃなくて、何だか「いけ好かない」街ってだけの、そんなもんだった。僕は新宿の近くに住んでいたので、雑多で、だからこそ懐の深さを感じる新宿に比べてのこのあたりの妙に気取った雰囲気が気に入らなかったんだと思う。

が、そんなことは過去の話になりつつあるんだなあ、ってのは、久しぶりに街を歩いてみたらそんな気持ちはなくなっていて、ひたすら新鮮に下北沢を眺める自分がいたからなんだけど。下北沢ディスクユニオンに久々に入り、喜々としてDig。

 

この日は下北沢SHELTERにて、東京バンド時代も最後らへんにさしかかろうかという時期に知り合ったハウシンカの企画に出演。

何か不思議なバンドというか。音楽的母体は、まあメロコアだろうね。ボーカル北沢氏がGREEN DAYに影響受けたと言っていたし。一に家族で二に仕事、三に音楽を掲げる、社会人バンドである。今はボーカルの北沢氏が故郷の北海道は札幌に戻りラーメン屋を開店したので、東京に住む残りのメンバーと距離ができてしまい、年に数回ライブするくらいと言ったところだが、この日はその数回のうちの一回、しかも自主企画、しかもレコ発、しかもライブ盤で、しかも全国発売!(笑)という、一球入魂にも程があるイベントなのであった。

 

3マン企画だが、その奇妙な組み合わせぶりといったらない。まずギター弾き語りの松波哲也、阿波踊りの寶船(たからぶね)、パンクバンドのハウシンカ。こういうジャンルを横断したブッキング、僕は一番好きだね。だって本来、関係ないだろ?良いものは良いし、結局は形式とか置いておいて「くるかこないか」だけだよ。

 

オープニングアクト後、僕の出番。バンドでは出演したことがあるシェルターだが、まさかあの時は一人でここのステージに立つとは思っていたなかった。人生何があるかわからんものだ。

2番手は、阿波踊り集団の寶船さん。いやー、上がる上がる。彼らのうちの一人が言ってたなあ、「俺たちはパンクロックのつもりでやってる!」ってね。会場フロアの人たちが輪になって踊って回ってました。よく見るサークルモッシュとはまた違った雰囲気だったな。海外のイベントにも呼ばれて行ってるみたいで、言葉がないパフォーマンスだからこその、ボーダーレスな活動をしているそうだ。

 

お待ちかねのハウシンカ登場。下北ライブも年一イベントになってるくらい、あんまりライブをしていないそうだが、知っている曲があまりない。そう、たまにしかライブやらないのに新曲をガンガン作っているんだね。個人的にはお馴染みの曲を聴いて盛り上がりたかった気持ちもあるが、彼らの前に進もうとする姿勢を感じて、襟を正して拳を上げたよ。

とは言えさすがは「KING OF 茶番」、まじめにふざけて笑って泣いて、外さないところは外さない、ハウシンカの真骨頂も十分に楽しむことができた。

 

その後はライブハウスで飲み、近況を話し合い、日高屋にハシゴして飲み、近況を話し合い・・・そして皆と別れ、後はあんまり覚えていなく、気づいたら俺は高速バスに乗り遅れた。

 

仕方ないのでワープを使うことにした、

新幹線を使ってまで早く福井に戻らなければならなかった理由は

彼が福井に来る予定だったからである。

MUSHA×KUSHAの梅さん。海辺で夕陽を見ながら飲み、海辺のカフェバーでカレーを食いながら飲み、

カラオケで歌いながら飲む。ただそれだけのために、福井に来た。

 

いい夜だったなあ。

ただそれだけ。

 

 

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